(株)アネ゙デパミ゙のブログ

くだらないことをさらにくだらなく

【コラム】人生死ぬまで勉強

中学校の3年間はそれなりに真面目に過ごしていましたが、高校の3年間はその反動で基本的にちゃらんぽらんに過ごしていたと思います。

自分が興味を持った勉強以外は赤点回避程度にしか勉強しなかったですし、大体テニスをしたり友達と遊んだりして過ごしていました。

お陰様で物理、化学、世界史では親に見せられない点数を取り(通知表で結局バレるのですが)、センター試験でも国語の小説でヒロインがタマムシを踏み潰したあたりからやる気が無くなりました。

 

 

 

結果、第一志望の大阪市立大学商学部の合格は叶わず、浪人することになりました。

母は礼儀やお行儀に関しては厳しかったですが、勉強に関しては昭和記念公園よりも広い心を持っていたので、僕が浪人することも許してくれました。とても感謝しています。予備校の入学金を振込に行く時に広島紙屋町のPARCOで食べたトルコライスの味は今になっても忘れません。社会人になってから広島へ行った時にはもうそのお店は潰れてましたけど。

 

当時、広島で浪人をするとなった時、選択肢は大きくわけて3つありました。

東進衛星予備校

代々木ゼミナール

北九州予備校

まず、①については映像が性にあわないのでアウト。③の北九州予備校は、噂に聞くところによるととても厳しいらしく、毎年北九州予備校の生活に耐えられなくなった「脱北者」がいるとの事だったので除外。

僕は姉が通っていた代々木ゼミナールで浪人生活を送ることになりました。

 

ここから僕の勉強漬けの毎日が始まります。

私の姉が「浪人生は世界一頑張っているニート」と言っていましたが、あながち間違いではないことに気が付きます。

僕は忘れもしない。数学の先生が「浪人生は寝ちゃダメなんです」って言ったのを。

毎日12時間以上の勉強。それこそ計3回、過労とストレスで気を失った事もありましたが、何とか見られる点数は取る事ができるようになりました。「このまま頑張れば、第一志望の神戸大学法学部に行けるかもしれん」という期待も出て来るってもんです。

 

そしてセンター試験本番。僕は国語の小説で地球儀がスピンスピンしたところで頭が真っ白になり、僕の希望は線分AB上を動く点Pのようにぐらついたものになりました。

結果センター試験得点率74%。浪人生活史上最低点をマークしました。

当時の神戸大学法学部のセンターボーダーが84%くらいでしたから、大コケも大コケでしたが、後先を考えない僕は、なぜか神戸大学へ突っ込み、やはり返り討ちを喰らいました。

 

諦めて滑り止めの私立に行くか、倍率35倍の後期試験を突破するかでしたが、前期試験に落ちたショックから抜け殻のようになっていた僕は、過去問を1年分だけ解いただけというクソみたいな対策で後期試験に臨みます。

ですがここで奇跡が起こります。

勉強をしているフリをして読んでいた激ムズ参考書の英文が、まるで日本語のようにスラスラ読めるのです。試しに、難関大学の数学の過去問を解いてみましたが、何も迷うことなく完答出来るようになりました。

ちょっとだけ自慢になりますが、晴れて大阪大学国語学部に後期トップ合格することができ、進学を決めました。

時間はかかりましたが、勉強が人生を切り開いてくれた瞬間だと思っています。

 

 

 

大学生の頃のアルバイトは塾教師(他にもちょこちょこやってましたけど)でした。何となく勉強をしていたから、というありきたりな理由でしたが、ここで少し困ったことが起きます。

脱ゆとり改革による教育課程の見直しです。

ざっくり言うと、主に数学で「整数・統計」が加わり、理科ではより広い範囲が出題されるようになりました。

僕は整数も習ってないですし、生物でバイオームについて質問されたら困ってしまいます。

そこで僕は、また「勉強する」という手段を選びました。当時「モンゴル語の縦文字」というミミズみたいな文字を勉強していたので、このぐらいの勉強は屁の河童です。

これを機に勉強そのものにハマりました。「大学で全く何も勉強しなかった」という学生さんの方が多いと思いますが、僕はどちらかと言うと逆のタイプで、卒業に必要な単位が126、教職や他の学部に潜り込んで聴講したものを除く取得単位が148なので、そこそこの勉強好きだと言うことがわかっていただけたと思います。

この勉強好きが就活に向けばよかったのですが、結局、新卒では教育関係の仕事に就くことになりました。

そして同時に、「何かあれば勉強することで活路を見いだせる」ということを学んだ4年間でした。

 

 

 

勉強自体は社会人になってからもきちんと続けました。

それは、もちろん「教育」そのものに関わるものからビジネスに関わるもの、法律や人生哲学、その他興味があるものをつまみ食いしました。好奇心が好奇心を呼び、上司からの飲み会の誘いを断ってまで勉強していたこともあります。その時の弊害として、社会性という大切なものの発育が遅れた気はしますが。

そして今年、諸事情によりついに転職を決めることになります。

 

 

 

転職活動の時に自分の強みとしていたこととして、課題解決力やビジネススキルはもちろんのこと、勉強により人生を切り開く力というものも必ず入れるようにしていました。

それはもちろん、今までの自分の人生への自負という面もありますが、前職への礼儀という面もあります。

勉強することを奨励する環境(変人って言われてた記憶もありますが)への感謝と、成長を助けてくれた上司や仲間への義を違えることはあってはならないという想いです。

余談ですが、勉強を続けているとSPIとかでぶっちぎれるのでそれもプラスに働きました。

結果、ご縁を頂き、新たな道を踏み出すことが出来るようになりました。やっぱり勉強っていいなあ、と心の底から思っています。

 

 

 

ここから僕はどんな事を勉強するのでしょうか?

もちろん新しい仕事の関係で学ぶことは沢山あるでしょうが、それだけではないと思います。

誰が言ったか、「勉強とはなにも5教科の事だけを指すのではない」と。

もしかしたら、興味があるものについて純粋に調べたり、どこか見知らぬ土地に旅をするのも、スポーツをするのだって立派な勉強かも知れません。

 

「人生死ぬまで勉強」というのは僕の座右の銘ですが、本当にそうだと自信を持って言えます。

 

もし今「勉強しなくっちゃいけないけど、やる気が出ないなあ」「勉強なんか大っ嫌い」という方がいらっしゃいましたら、まずは自分の興味があることについて調べてみることから始めてはいかがでしょうか。

最初は関係ないと思っていたことでも、後から考えてみれば、なんかしらどこかで繋がっているものですよ。